みなさんこんにちは!本記事では「サーバーとは何か?」ということを、わかりやすく解説します。
ボク自身、ブログを始める時に「サーバー」のことがよく分からずもやもやしていたので、その経験を踏まえながら解説します。
一口にサーバーと言ってもたくさんの種類があります。順番に見ていきましょう。
サーバーとは何か?
サーバーとは
まず初めに、「サーバーとは何か?」という基礎的な部分について見ていきましょう。
サーバーとは簡単にいうとこうなります。
サーバー(server)とは、「サービスを提供する側のコンピューター」のこと。
サーバーとは、簡単に言えばネット上のデータ保管庫です。
webサーバーの場合、HPのデータを保存し、クライアントなどからリクエストがあるときにデータを提供します。
そのようなサービスを提供する側のコンピューターを、サーバーといいます。
具体的には下記のようなサービスを提供しています。
- 動画ファイル、テキストファイルなどのデータの保管
- リクエストに応じたデータの提供
- プログラムなどの情報の処理
- コンテンツサービスの提供
クライアントとは
サーバーと対になって使われることの多い言葉です。
クライアントとは、主にこのような意味で使われます。
「サーバー(server)からサービスをうける側のコンピューター」のこと。
クライアントとは、簡単に言えばネット上の利用者です。
データを利用している側を総じてクライアントといいます。
サーバーとクライアントは、需要と供給の関係で成り立っています。
ちなみに、ネット上でよく聞く「アップロード」や「ダウンロード」も、サーバーとクライアントとの関係があっての言葉です。
- アップロード→クライアントがサーバーにファイルなどの情報を提供すること
- ダウンロード→クライアントがサーバーからファイルなどを受けとること
サーバーの分類
サーバーを機能別に分類してみました。
ボクは基本独学なので、他の方の解説とは異なるかもしれません。あくまで参考程度にみてください。
webサーバー
webサーバーは、HPの運営には必須のサーバーです。
具体的には、HPを構成する主要ファイルであるHTML、デザイン・装飾に関するCSS、画像ファイルなどが保管されています。
webサーバーは、HPにアクセスがあったとき、保管された情報をクライアントへ提供します。
メールサーバー
メールサーバーは、Eメールの送受信をするときに必要となるサーバーです。
メールサーバーは送信用と受信用とに分かれています。
- 送信サーバー→SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバー
- 受信サーバー→POP3(Post Office Protocol3)サーバー、もしくはIMAPサーバー
POP3サーバーとIMAPサーバーは、メールのデータをサーバー内に保管しつづけるかどうかによって異なります。
POP3サーバーの場合、メールソフトでデータをダウンロードすると、サーバー内からデータが削除されます。つまり、クライアントの端末内にデータがダウンロード・保管されるということです。
IMAPサーバーの場合、メールソフトでダウンロードしてもデータを削除せず、サーバー内にデータを保管しつづけます。
複数の端末などで同じメールを受信しようとする場合に便利ですね。ただし、データを保管し続けるので容量が圧迫されやすいというデメリットもあります。
ちなみに、GmailやYahoo!メールはIMAPサーバーを利用しています。
データベースサーバー
データベースサーバーは、データベース管理システムが作動しているサーバーのことです。
主に2つの役割に分けられます。
- データの保存→システムが扱うデータの保管、更新、削除、バックアップなどを行います。ただし、数字とアルファベットで構成されるデータに限ります。
- アプリケーションサーバーとの連携→webブラウザからのリクエストはアプリケーションサーバーが対応しますが、場合によってはデータベースサーバーにもリクエストが届きます。そのリクエストに応じて情報を提示、書き換え、削除などを行います。
本記事ではあまり関係のない部分ですので、詳しい説明は割愛しますが、簡単に言うと、データベースサーバーとは「顧客データを保有している企業にとって必要なサーバー」といえます。
企業が何かしらのシステムを導入し、大切な顧客情報などを管理する際に必須のサーバーです。
代表的なものでいえば、「Oracle Database」、「My SQL」、「Microsoft Dataverse」などがあります。
DNSサーバー
DNS(Domain Name System)サーバーは、IPアドレスとドメインを結びつけるためのサーバーです。
IPアドレスとは、ネットワークに接続している機器に割り振られた固有の番号のことです。ネット上の住所ともいわれています。
PCやスマホでHPにアクセスするときも、このIPアドレスを使ってアクセスしています。
しかし、IPアドレスは数字の羅列で、人間にとっては憶えづらく使いづらいという欠点があります。
そこで、IPアドレスをwingfieldz.comなどのドメインに変換して利用しています。その変換作業を行なっているのがDNSサーバーです。
IPアドレスをドメインに変換するDNSサーバーは、インターネットを利用する上で欠かせないものと言うことができるでしょう。
FTPサーバー
FTP(File Transfer Protocol)サーバーとは、webサーバーにファイルを送受信する際に使われるサーバーのことです。「ファイル転送プロトコル」とも呼ばれます。
HPを作成するときは、このFTPサーバーを用いてデータをwebサーバーへアップロードします。
ただし、近年ではWordPressやCMS(ホームページを簡単作成できるシステム)が普及しているので、かつてほどFTPが使われることは少なくなってきています。
SSHサーバー
SSH(Secure Shell)サーバーはクライアントの情報を暗号化するサーバーです。
従来の方法(telnet)では個人情報の暗号化がなく、情報が漏洩してしまうことがありました。
そこでパスワードや暗証番号などの個人情報等を送信する際に、SSHサーバーによって暗号化してから安全にリモート送信できるようになりました。
ちなみに、SSHサーバーでできることは「telnet」とさほど変わりません。つまり、パワーアップしたtelnetということができます。
ちなみに、ドメインを取得するときに聞くであろう「SSL」とは別物です。
- SSH→サーバーへの安全な接続を目的としている。
- SSL→webサイトを安全に表示することを目的としている。
ざっくり書くとこのような違いがあります。
レンタルサーバーの種類
さて、ここまで大まかなサーバーの分類を書いてきました。
次は、サーバーの中でも業者からレンタルするサーバーである「レンタルサーバー」について見ていきましょう。
レンタルサーバーは、ボクのような一般者が使うサーバーである、とも言えると思います。サイトやブログを始めようと思ったら、まずはレンタルサーバーと契約する必要があります。
レンタルサーバー市場には、主に2つの種類があります。そして、それぞれの種類に2パターンのサーバーが用意されています。
物理サーバー
まず初めに、物理サーバーを解説します。
物理サーバーとは「ファイルなどを保管する専用の1台のサーバー」のことです。ハードウェア上で直に構築され、実行されているシステムのことでもあります。
物理的に存在するサーバーのため、物理サーバーと呼ばれます。
物理サーバーは2つのパターンに分けられます。
共用サーバー
共用サーバーとはいわゆる「レンタルサーバー」の事です。物理サーバーを複数人で共有して使用しています。
共用サーバーは、1台のサーバーを複数人で使用することから、料金も比較的安いものが多いです。
ただし、複数人でサーバーを共有しているため、他のユーザーの影響で重くなったり不具合が生じたりすることがあります。
おすすめのレンタルサーバーについては、ページ下部の方で紹介しています。
専用サーバー
専用サーバーとは、その名の通り「1台すべてを利用できるサーバー」のことです。
サーバーの全機能を余すところなく使用することが出来ます。主にアクセスの多い大規模サイト、ユーザーの多いwebアプリケーションなどで利用されています。
ただし、専用であるため価格は高くなります。
また、スペックを持て余す可能性が高いため個人には向いていません。
仮想サーバー
次に、仮想サーバーを解説します。
仮想サーバーとは、「1台のサーバーを複数台の仮想的なサーバーに分割する仕組み」のことです。
それぞれの仮想サーバーにアプリケーションやOSなどのインストールが可能です。つまり、それぞれが独立したサーバーであるかのように利用することが可能です。
仮想サーバーも物理サーバーと同様に、2つのパターンに分けられます。
VPSサーバー
VPSサーバー(Virtual Private Server)とは、直訳すると「仮想専用サーバー」となり、ネット経由で利用できるサーバーのサービスのことです。
1台のサーバーを複数のユーザーで使用します。この部分は「共用サーバー」と同じですね。
しかし、VPSサーバーでは、専用サーバーのようにアプリケーションやOSなどをインストールすることが可能です。
そのため、「共用サーバー」のように、他のユーザーの利用の影響によって重くなったり不具合が生じることは、基本的にはありません。
ただし、物理サーバーを分割して使用するため、大元の物理サーバーに障害が発生した場合は、そのサーバーを利用しているVPSユーザー全てが影響を受けます。
また、サーバー構築やメンテナンスも各自で行うこととなるため、独自に設定が必要です。
ちなみに、ボクがおすすめできるVPSサーバーはこの3つです。
どれも料金はリーズナブルですし、有名どころなので安心感がありますね。
クラウドサーバー
クラウドサーバーとは、「インターネットでアクセスできる物理サーバー内の、仮想的な専用サーバー」のことです。
また、クラウドサーバーには、2つの種類があります。
- PaaS(Platform as a Service)→アプリケーションを開発するプラットフォームをクラウド上で利用できるサービスのこと。ネット上のサーバーやインフラとともに、OSなどがすでに用意されています。
- IaaS(Infrastructure as a Service)→クラウド上のサーバーやネットワークなどの ITインフラを利用できるサービスのこと。必要に応じてサーバーのスペックやOSなどを選択します。つまり、自由度が高いサーバーです。
VPSサーバーと仕組みは似ていますが、クラウドサーバーは1つの契約で複数台の仮想サーバーを構築できます。
また、目的に合わせて仮想環境などを自由に作成することができるため、同じ仮想サーバーのVPSと比べて、自由度が高いサーバーといえます。
ただし、VPSサーバーよりも価格は高くなります。また、自由度が高い反面、サーバーに関する知識が多く求められます。
WordPressにおすすめのサーバー
さまざまな種類のサーバーを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
正直、種類がありすぎて分からん、、、もっと簡単に紹介してくれ。
そう思った方も多いのではないでしょうか。
ボク自身、書いていてちょっと辛いくらい、多くの種類があるなーと感じました。
そういう方のために、ボクが使っているサーバーを含めて、WordPressに最適なサーバーを紹介します。
難しいことは抜きにして、WordPressでブログを始めたい方は、下記の3つのどれかを使えば問題ありません。
ちなみにボクもエックスサーバーを使っています。約2年ほど一番安いプランを使用していますが、不都合になったことはありません。
登録方法などはこちらの記事で詳しくかいています。よければご覧ください。
エックスサーバー
まず初めにご紹介するのが「エックスサーバー」です。
かなりの有名サーバー企業で、ブログなどを始めようとすると必ず名前が出てきます。
サーバーの種類でいうと、「共有サーバー」になります。
ボクはエックスサーバーと契約していますが、今のところ不具合はありませんし、VPSに変更する予定もありません。
とくにこだわりがない方は、ここと契約して良いかと思います。
Mixhost
お次は「Mixhost」さんです。
ここも、ブログを始めようとするときに、必ずといっていいほど出てくる企業さんです。
ボクは使ったことがないので使用感は分かりません。
ですが、ドメインが永久無料だったり、プレミアムプラン以上で使用料半額だったりと、かなり積極的に展開されているようですね。
さくらサーバー
最後に紹介するのがこちら「さくらのレンタルサーバ」さん。
ここも、説明不要なくらい有名な企業さんですね。
VPSでの提供もしています。詳細はこちらで見てみてください。
この3社なら、正直どこと契約しても大差がないと思っています。
おわりに
以上がサーバーについての解説です。いかがでしたでしょうか。
一口にサーバーといってもかなりの種類がありますよね。
ただ、代表的なサーバー提供会社はある程度限られていると思います。いろんな人がおすすめしているサーバーを使用すれば問題ないかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
よければ下の記事も合わせて読んでみてくださいね〜!
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